教員の長時間労働を解消しつつ、子どもの学力をどう高めていくのか。喫緊の問題に、夏休みを16日程度に短縮する大胆な教育改革プランを示し、全国的に反響を呼んだのが静岡県吉田町だった。公立小中学校で夏休みを短縮する動きは全国に広がっているとはいえ、20日間を切るのは異例だ。しかし、保護者らから「クラブスポーツなど、学校以外の活動に参加できなくなる」などの声が相次ぎ、町は昨秋「理解を得るためには一定期間が必要」と完全実施時期を予定の2018年度から20年度へ先送りすることを決めた。夏休み期間は「春・冬休みなど年間を通して検討する」と従来の方針を後退させた。
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