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三浦 天紗子・評『酒好き医師が教える 最高の飲み方』葉石かおり・著

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酒は毒か百薬の長か 飲酒をめぐる新常識

◆『酒好き医師が教える 最高の飲み方』葉石かおり・著(日経BP社/税別1400円)

 忘年会、新年会と酒宴が続くシーズンに大手を振って飲んでいた人も、ひと段落ついた今、二日酔いやちょいデブになった反省も多いのではないか。それもこれも、飲み方の正解がわからず、自己判断で済ませてしまうせい。では、いつまでも健康でお酒を楽しめる最良の飲み方はあるのだろうか。本書は、酒ジャーナリストの葉石かおりさんが、25人の医療関係者に、呑兵衛(のんべえ)ならではの質問をぶつけて、エビデンス込みで真実を教えてもらうという読み物だ。

 そもそも、酒は薬なのか、毒なのか。その疑問に、医師が総合的に答えるなら、〈アルコールは体にとって“毒”〉。だが、1990年から始まった観察型の疫学研究「多目的コホート研究」からは違う実情も見える。

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