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ブラジル

ルラ元大統領、控訴審も有罪 返り咲き出馬困難

 【ポルトアレグレ(ブラジル南部)山本太一】収賄罪などに問われたブラジルのルラ元大統領(72)に対し、南部ポルトアレグレの連邦裁判所は24日、禁錮12年1月の控訴審判決を言い渡した。ルラ氏が立候補表明していた10月の大統領選出馬は難しくなった。世論調査では圧倒的な支持を得て本命とみられていただけに、選挙戦の見通しは不透明になった。

     ルラ氏は24日、「何の罪も犯していない」と改めて無罪を主張。所属する左派の労働党はルラ氏を候補とする考えに変わりないと表明した。ルラ氏は判決を不服として上訴する見通し。ブラジルの法律では控訴審で有罪判決を受けると、立候補できなくなるが、上級審や選挙裁判所が判断を覆す可能性も残る。

     1審は昨年7月、禁錮9年6月の判決を言い渡した。控訴審の裁判官3人全員が1審の有罪認定を支持し、「大統領が関与した罪は極めて重い。民主主義を危うくした」として量刑を重くした。

     判決によると、ルラ氏は大統領在任中の2009年、ブラジルの大手建設会社OASが国営石油会社ペトロブラスから工事を受注する便宜を図り、見返りに高級マンション1戸を譲渡された。OASからの賄賂総額はマンション購入費や改装費など370万レアル(約1億3000万円)に上る。

     ルラ氏は「不動産契約書などの書類に自分の名前はなく、賄賂を受け取った証拠はない」と主張したが、退けられた。

     ルラ氏は03~10年の在任中、低所得家庭への支援事業など貧困層へ手厚い政策を実施し、今も人気が根強い。調査会社「ダッタフォーリャ」が昨年12月に発表した大統領選の世論調査によると、ルラ氏の支持率は34%で、17%の右派ボウソナロ下院議員(62)を大きく引き離し首位に立っている。ルラ氏は第1回投票を1位で通過し、上位2人による決選投票で小差で勝つとみられていた。

     ポルトアレグレやサンパウロではルラ氏の支持者ら1万人以上が判決に抗議するデモを行い、「ルラ氏抜きの大統領選は詐欺だ」と気勢をあげた。ポルトアレグレの集会に参加した会社員のリジアさん(54)は毎日新聞の取材に「判決はルラ氏を陥れる政治的な陰謀だ」と話した。一方、ルラ氏の反対派はサンパウロなどで判決を支持する集会を開いた。

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