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ブラジル大統領選

「本命」は出馬困難 「ブラジルのトランプ」浮上 元軍人右派、支持率2位

 【ポルトアレグレ(ブラジル南部)山本太一】南米の大国ブラジルで24日、ルラ元大統領(72)が収賄罪で有罪判決を受けた。今年10月に行われる大統領選で本命とされたルラ氏の出馬が困難になったことで、注目されるのが軍人出身の右派、ジャイール・ボウソナロ下院議員(62)だ。過激な発言で「ブラジルのトランプ」と呼ばれるが、支持率はルラ氏に次ぐ2位で、当選する可能性が出てきた。

     ルラ氏に対し、南部ポルトアレグレの連邦裁判所が言い渡した控訴審判決は禁錮12年1月。判決によると、ルラ氏は大統領在任中の2009年、地元の大手建設会社OASが国営石油会社ペトロブラスから工事を受注する便宜を図り、見返りに高級マンションの部屋を譲渡された。OASからの賄賂総額はマンション購入費など370万レアル(約1億3000万円)に上る。

     「歴史的な日だ。共産主義者を社会から遠ざける良いチャンスだ」。左派の労働党に所属するルラ氏が判決を受けた後、ボウソナロ氏はこう述べた。

     14年から捜査が続くブラジル史上最悪の汚職事件では、ルラ氏以外にも多くの政治家が有罪判決を受けている。ボウソナロ氏は若者を中心とする政治家への不信感をくみ取り、支持を広げてきた。

     また、周辺国などから幅広く移民を受け入れ、社会保障を提供してきた左派政権の政策を批判。ソーシャルメディアを通じた発信で人気を集めてきた点もトランプ米大統領と似ていると指摘される。

     左翼活動家らの拷問や弾圧を続けた軍事政権(1964~85年)時代に軍人だったボウソナロ氏は「厳罰に処するしかない。怠け者を刑務所にぶち込むのだ」と当時の強権政治を擁護。さらに左派政権のもとで治安が悪化したとして、国家権力で秩序を回復すると強調する。

     10月の選挙はテメル大統領の任期満了に伴うもの。ルラ氏は03~10年の在任中、貧困層への手厚い政策を実施し、根強い人気がある。判決前の昨年12月の世論調査では、ルラ氏の支持率は34%で首位。第1回投票を1位で通過し、上位2人による決選投票で小差で勝つとみられていた。

     判決後、ルラ氏は「何が罪なのか分からない。死ぬまで闘う」と改めて無罪を主張。労働党もルラ氏を候補とする考えに変わりないとしているが、ブラジルの法律では控訴審で有罪判決を受けると立候補できなくなる。

     一方、ボウソナロ氏の過激な発言には批判的な市民も多い。政治学者のアンドレ・セザル氏は地元メディアに「ルラ氏が嫌だからボウソナロ氏を支持する人も多く、ルラ氏が出馬できなければ他の候補を選択肢とするだろう。これ以上、ボウソナロ氏に票が集中するとは考えにくい」と指摘している。

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