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日本ワタシ遺産

半田カメラさん「夢みる巨大仏」出版

半田カメラさんの新刊「夢みる巨大仏」

東日本の厳選100カ所超 ニッチな建造物も紹介

 巨大仏や個性的な建造物をこよなく愛し、毎日新聞ニュースサイトで「日本ワタシ遺産」(https://mainichi.jp/ch160397447i/)を毎月連載している大仏写真家、半田カメラさんが、「夢みる巨大仏 東日本の大仏たち」(書肆侃侃房)をこのほど出版した。2010年夏からコツコツ撮影・取材を続けた厳選70仏と異空間スポット約30カ所を写真とコラムで紹介。半田さんは「この本で行ってみたい場所が見つかって、実際に足を運んでいただければ」と話している。

 半田さんの“大仏愛”は、10年7月に訪れた日本一大きな大仏、牛久大仏(茨城県牛久市)で目覚めた。「最初は大きすぎる仏像に好奇心と面白さを感じていただけだったが、通ううちに偉大な存在感というか大仏パワーに打ちのめされ」、巨大仏を訪ねて日本全国を撮影して回るように。「大きさだけに圧倒されていたのが、いつのまにか個性的な顔立ちや雰囲気、造った方の情熱にも魅せられるようになって」、これまで200カ所以上を取材・撮影。13年11月に写真展「恋する巨大仏」(東京・高円寺)、16年6月に同「夢みる巨大仏」(東京・新宿)を開催し、観光名所から地元住民も知らない大仏までフォトジェニックで個性的な姿や魅惑的な胎内などを紹介してきた。「2歳の娘まで『大仏行きたい』というようになって、ちょっとふびんなんですが」

 「この本は撮りためた写真、取材の集大成」と話す半田さん。出版を後押ししたのは、郷里の秋田で書店を営んでいた本好きの父(昨年5月、69歳で死去)の存在だった。「私が写真を撮ったり文章を書いたりしているのは父のおかげ。本を出したら父が一番喜んでくれるだろうと。私の背中を後押ししてくれました」

静岡県藤枝市の「不動明王座像 磨崖仏」=写真・半田カメラ

 この本は半田さんの原点、牛久大仏や「日本ワタシ遺産」で紹介してきた釜石大観音(岩手県釜石市)東京湾観音(千葉県富津市)など大仏の数々のほか、大谷資料館(宇都宮市)ガスホルダーニコタン(新潟県新発田市など)など個性的な建造物もコラムとして収録されている。「静岡県藤枝市の岩肌に刻まれた『不動明王座像 磨崖仏』は、10メートルもあるのになかなか気づかれない、見えづらい、でもいとおしい。美しいという紅葉の季節にぜひ行きたい」

 「現代に巨大仏が造られることはなかなかない。昔大切にされていたが忘れられ、朽ちていく大仏様も増えていくかもしれない。『いつまでもあるとおもうな』という焦りに似た気持ちが、私の足を運ばせているのかもしれません」

 A5判、175ページで1600円(税別)。「撮りためているので、ぜひ続編で『西日本』も」と半田さんは意気込んでいる。

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