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余録

年間消費電力の半分近くを風力でまかなう国がある…

 年間消費電力の半分近くを風力でまかなう国がある。2050年に化石燃料からの脱却をうたう北欧のデンマークだ。先日の発表によると、昨年は43%の電力を風がもたらした▲自然の恵みなど身近なものを大切にする価値観は「ヒュッゲ」という言葉に象徴される。各国で注目されているが、他の言語に置き換えにくい。オックスフォード英語辞典は「デンマーク文化の特徴とみなされる」と記す▲「人と人とのふれ合いから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気と言えばいいでしょうか」。パン製造販売を手がけ、この言葉を店内にも掲げるアンデルセングループ(広島市)の大内真理子さんの解説だ。最初はピンとこなかったが、デンマーク人と交流し、現地に滞在してわかってきた▲例をあげると、暖炉がちろちろと燃える部屋で家族とお茶を飲む時。会社の休憩室で同僚と休日にあったことを語り合う時。彼らは「ああ、ヒュッゲだね」「そうね」などと口にする▲日本でこの時期にヒュッゲなのは、たとえば家族でこたつに入ってミカンを食べることだという。あるいは鍋料理を友人と囲んでいる時も。ただし、1人ではヒュッゲにならないらしい。空間や時を分かち合うことが欠かせない▲国連が12年に始めた幸福度調査でデンマークは4度1位となり、上位の常連だ。日本は50番以下にいる。物質的な豊かさは追わないが、ひと手間や時間は惜しまない。何より人とのつながりを重んじる。ヒュッゲにはヒントがありそうだ。

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