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果断猛進

19年ラグビーW杯への道 勝利の中から成長を=薫田真広

 ラグビーの日本選手権を兼ねるトップリーグ(TL)決勝トーナメントは、サントリーがパナソニックとの決勝を12-8で制した。力の拮抗(きっこう)した両チームによる好ゲームだった。

     サントリーは攻撃、防御ともに精度が高く、パナソニックの強みを消していた。SH流がキックでスペースを突いて攻撃を引っ張り、SOギタウも攻守で存在感が際立ち、ハーフ団を筆頭にチーム全体の完成度で上回った。TLの最優秀選手に輝いたFB松島もシーズンを通じて高いパフォーマンスを示した。

     パナソニックはストラクチャー(陣形)を崩されたところから修正する持ち味をうまく発揮できなかった。試合開始早々にSOバーンズが右膝を痛めて退き、フランカーのポーコックも頭を打ってハーフタイムでピッチを去った影響は大きかった。WTBの福岡、山田というランナーにボールを供給できず、攻撃はシェイプ(型)を失い力強さを欠いた。とはいえメンバーを入れ替えながらレギュラーシーズンを全勝した安定感は抜群だった。

     TL全体では、トヨタ自動車が4位に躍進し、リコーは7位、NECも8位と粘りを見せた。若手では、日本代表でも台頭したフランカーの姫野(トヨタ自動車)のような存在が現れた。一方でサントリーのFWスミス選手の騒動は残念だった。日本ラグビー協会としてはコンプライアンスやインテグリティー(高潔性)の一層の強化に努めていく必要がある。

     日本代表の強化という観点では、世界で通用する高さのある日本人のロックが依然として現れていない。昨年11月のオーストラリア戦ではラインアウトで相手にプレッシャーをかけられず、苦戦につながった。2月24日にスーパーラグビー(SR)の開幕戦を迎えるサンウルブズの活動を通じ、将来的に日本代表になり得る外国人選手も見ていく。

     日本は昨秋に強豪のフランスと引き分けたが、ニュージーランド、イングランドなど世界のトップ4との差はまだ埋まっていない。「8強以上」という2019年ワールドカップ(W杯)の目標に向けて、18年はサンウルブズを含め、勝利の中から成長していく文化を根付かせたい。(日本ラグビー協会男子15人制強化委員長)

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