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根室市

日本最東端のジャズ喫茶、存続へ後継者を公募

最東端のジャズ喫茶「サテンドール」でコーヒーをいれる谷内田一哉さん=北海道根室市で2018年1月30日、本間浩昭撮影

 北海道根室市は、「日本最東端のジャズの聖地」として知られるジャズ喫茶を存続させようと、総務省の「地域おこし協力隊」制度を使って全国から後継者を公募する。オーナーの谷内田(やちだ)一哉さん(79)が年齢を理由に3月末での閉店を考えているためで、根室に根付いたジャズ文化の継承を目指す。

 JR根室駅前にあるジャズ喫茶「サテンドール」は、約90平方メートルで25人座れば満席になる規模。だが収蔵するレコード3000枚、CDは1000枚以上を数える。

 1965年に結成されたジャズ愛好家の集まり「ネムロ・ホット・ジャズ・クラブ」の発足メンバーで会長だった谷内田さんは、40歳で会社を辞めて78年12月に店を開き、妻典子さん(68)と二人三脚で店を切り盛りしてきた。

 日野皓正さんや日野元彦さん、向井滋春さん、山下洋輔さんら日本を代表するビッグネームを呼び、70~80年代には雑誌「スイングジャーナル」に毎月のように活動報告が掲載されるほど。現在も1日20人ほどの客が入るが、その7割以上は市外からの客だという。

 だが谷内田さんは昨秋に「もう年なので、閉めたい」とほのめかした。これを知った市職員が「サテンドールの思いを残す」ため、協力隊の活用を思いついた。

 市は「根室市Jazzの街PR推進員」2人を公募し、市の非常勤職員として最長3年間雇用する。報酬は月額15万円で、市が住居を用意し、事業展開に向けて「クラウドファンディング型ふるさと納税」を活用して支援する。

 「地理的に最果てであっても、文化的な最果てにあらず」を掲げるネムロ・ホット・ジャズ・クラブは、この店をホームグラウンドとして新譜やビックバンドなどを特集する月2回の例会を通算1143回(1月末現在)重ねてきた。

 谷内田さんは「地元の人が受け継ぐと同じような店になってしまうので、新たな視野で根室のジャズを発信してほしい」と願う。

 募集期間は1日から28日まで。書類選考とプレゼンテーションで決め、4月から任用する。【本間浩昭】

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