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トランプ1年

世界はこう見る 異常な対応、予測できぬ カイロ・アメリカン大学教授(政治学) ノハ・バクル氏

 私たちは今、「異常な大統領」による「異常な対応」が当たり前の時代に生きている。それがトランプ米大統領就任1年の感想だ。エルサレムのイスラエル「首都」認定、国連教育科学文化機関(ユネスコ)脱退表明、イランや北朝鮮を挑発する時の粗暴な言葉遣い。どれも本気で実行するとは思わなかった事案ばかりだ。従来の大統領に比べ、確かにまともではない。対応も全く予測できない。

     一方で、トランプ氏は成果も出している。たとえば過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦だ。ISが拠点としたイラク北部モスル、シリア北部ラッカを奪還できたのは米国の力であり、テロとの戦いでトランプ氏は中東に多大な影響力を行使した。

     問題はエジプトだ。(オバマ前大統領と険悪だった)シシ大統領はトランプ氏の登場を大いに歓迎したが、意外にトランプ氏は慎重で、シシ氏を称賛する一方、エジプトへの経済・軍事支援の削減や延期を表明した。エジプトは北朝鮮との親密な関係が指摘された時期もあり、トランプ氏はこうした点からもエジプトを冷静に見ている。米・エジプト関係は最悪期を脱したが、決して黄金時代でもないのが現実だ。

     トランプ氏への評価は国内外で違う。結局、米国民にとって重要なのは経済だ。米経済が好転すれば、エルサレム問題で恩義を感じる米国内のユダヤ人ロビーはさらにトランプ氏支持を強め、再選の可能性が高くなるだろう。【聞き手・篠田航一】=随時掲載

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