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読書日記

著者のことば 松田行正さん 悪の様式美の謎

 ■RED ヒトラーのデザイン 松田行正(まつだ・ゆきまさ)さん 左右社・2916円

 その残虐さは絶対に許せない。だが、ふと気を抜けば倒錯的な魅力を感じてしまうのはなぜか……。かつて差別思想に基づいて大虐殺を行った国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が打ち出した制服や旗、兵器、建築そしてイベントの演出など数々の「デザイン」に対して、だ。その謎に迫る好著である。ヒトラー時代約25年の所業も俯瞰(ふかん)できる。「後にも先にも、これほどデザイン性を前面に出した政治体制はありません」と語る著者はグラフィックデザイナーだ。

 ナチスのシンボルについて「ハーケンクロイツ(カギ十字)を45度傾けた、つまり動かしたことが重要です…

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