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号外ソフトバンクが2年連続で日本シリーズ進出 プロ野球CS

開催間近!平昌オリンピック 私の注目選手は!?

 あさって2月9日、韓国の平昌(ピョンチャン)で、冬季オリンピックが開幕します。韓国でオリンピックが開かれるのは、1988年のソウルオリンピック以来30年ぶりで、冬季オリンピックは初の開催だそうです。

     私は2014年のソチオリンピックの報道をきっかけに、ウインタースポーツに興味を持つようになりました。最も興味をひかれたのは“女子カーリング”です。決して派手な動きはないけれど、味方チームのチームワークと相手チームとの心理的な駆け引きが、見ていてドキドキワクワクしました。“氷上のチェス”とも言われるのも納得です。一投一投、ストーンを投げる選手の緊張感あふれるまなざしに引き込まれました。

    ソチ五輪で活躍した日本女子カーリング==ロシア・ソチのアイスキューブ・センターで2014年2月12日、貝塚太一撮影

     “レジェンド”こと、葛西紀明選手にも注目しています。葛西選手はノルディックスキー・ジャンプの選手ですが、10代でデビューし、40代の今でも第一線の選手として活躍されています。長い選手生活の中で、けがや、所属チームの廃部などさまざまな苦労を乗り越えながら、それでもあきらめず、7回目の出場となるソチオリンピックで、初めて個人で銀メダルを獲得しました。私は、ジャンプ台から鳥のように飛び上がり、滑空する葛西選手の姿を見て、人間がなぜこんなに長時間空中で姿勢も崩さずに飛び続けていられるのだろうかと、ただただ不思議でした。平昌でどんな活躍を見せてもらえるのか、今から本当に楽しみです。

    初めて個人でメダルを獲得した葛西紀明選手=ロシア・ソチのルスキエゴルキ・センターで2014年2月17日、貝塚太一撮影

    北京オリンピックで変化を遂げた街と人々の運命

     私にとって一番思い出深いオリンピックと言えば、やはり2008年に行われた北京オリンピックです。陸上競技の試合を、直接見に行きました。メイン会場の通称“鳥の巣”スタジアムには、8月の真夏の日差しが照りつけ、ただ座っているだけでも耐えられないほど暑かったのを覚えています。私はこの炎暑の中、トラックを全力で走る選手たちを見て、彼らの我慢強さと集中力の高さに尊敬の念を抱いていました。

     ただ競技もさることながら、私の印象に強く残ったのは、オリンピックのために街全体の雰囲気が変わったことでした。オリンピックと直接関係がない建物でも、建て替えられたり新たに造られたりしました。そして、人々の意識や生き方にも影響を与えました。各国からの選手やお客様を“おもてなし”するために、英語ブームが起き、実際に学び始める人もいました。

     “中国国外”でもさまざまな変化が起こっていました。例えば現在、私が仕事でお会いする日本の方たちの中には、この2008年の北京オリンピックをきっかけに、中国語を学び始めたという方が大勢います。オリンピックに関連するビジネスのため、初めて北京に出張が決まり、中国語を学び始めたという人、オリンピックを取材するため中国語を学び始めたというメディア関係の人などです。つい先日も、私が北京でお会いした高級和食店のオーナーの方は、現在50代ですが、中国へ来た理由はオリンピックだったそうです。10年前、中国国内でもオリンピックの開催をきっかけに外国に興味を持ち、中華料理以外の料理を食べたいという人が増えるはずだと考え、これをビジネスチャンスととらえて、北京で和食レストランを開くことを決心したのです。実際に、彼のお店は今も営業を続けており、彼自身も北京に住み続けています。

     こうしてみると、オリンピックとは、出場する選手に限らず、オリンピックとは直接関係のない業界や、人の生き方にまで幅広く影響を及ぼすことが分かります。それくらい、影響力のあるイベントなのです。

    東京オリンピックまであと2年! 変わり始めた東京と私

     2008年の北京オリンピックの翌年、2009年に私は日本に来ました。それから4年後の2013年。震災後の重く沈んだ空気が漂う中、一本の明るいニュースが日本全国を駆け抜けました。ブエノスアイレスで開かれたIOC(国際オリンピック委員会)の総会で、東京が2020年のオリンピック開催地に決まったというニュースでした。そのニュースを、私はテレビで見ていました。私は北京オリンピックの事を思い浮かべながら、7年後には、きっと今よりずっと明るい雰囲気になっているに違いない。この東京オリンピックのニュースを見て、日本や、日本以外のどこかで、新しいことを始めようという人もきっといるに違いない、と思いました。

     今年は2018年。東京オリンピックまであと2年です。ここ数年、日本には中国からの観光客が年々増え続けています。オリンピックともなれば、さらにその数が増えることが予想されます。すでに少しずつ東京は変わり始めています。つい先日も、タクシーの支払いの時にそう感じました。いま、中国ではキャッシュレス化が驚くべきスピードで進み、タクシーを含めたさまざまな場面での支払いが、スマートフォンでできるようになっています。具体的には、スマートフォンの画面に二次元コードを表示し、それをバーコードリーダーでタクシーの運転手さんや、お店の人に読み取ってもらうことで、自分のアカウントにチャージした金額から代金分を差し引いてもらう仕組みです。それと全く同じ方法で、東京でタクシーの支払いをすることができたのです。さすがにすべてのタクシーで同様のサービスを受けることはできませんが、私の乗ったタクシーには、東京オリンピックの大会ロゴが車体に貼られていました。きっと、この会社では2020年のオリンピックで中国からたくさんのお客さんが来ることを見越して、いち早く中国式の支払い方法を導入し、サービス向上に努めているのでしょう。タクシー会社に限らず、ほかの業界でも、今まさに中国人社員を会社に雇ったり、中国語を勉強し始めたりしている日本の方がいるのだろうと思います。

     オリンピックをきっかけに、大きく変化が起きようとしている日本で、私自身もたくさんの刺激をもらっています。今年、私はもっとたくさんの場面を通じて、中国や中国語の魅力を発信し、同時に、演技など私自身を表現することにも力を入れていきたいと考えています。その中身については、この連載で随時お伝えしていくつもりです。冒頭でお話しした、ノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明選手のように、何があってもへこたれず、文字通り“飛躍”し続けられるよう、一度やり始めたことをやり遂げたい。ちょっと飽きっぽい所のある私ですが、私を変わらず応援してくれるあなたの声に励まされ、支えられながら、今日も一歩ずつ、歩んでいきたいと思います。

    あと2年で東京五輪!空手をはじめ注目の競技がたくさんあって今から待ち遠しいです!

    段文凝

    (だん・ぶんぎょう)中国・天津市出身。2009年5月来日。同年まで天津テレビ局に所属。2011年4月より、NHK教育テレビ『テレビで中国語』にレギュラー出演。(2017年3月卒業)2014年早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース卒業。日中間を行き来し講演活動を行い、「かわいすぎる中国語講師」として幅広い層に人気を得ている。2015年、2016年に毎日新聞夕刊「ひ・と・も・よ・う」で取り上げられた。2017年現在、NHKWORLDのラジオにレギュラー出演。舞台や映画などを中心に女優としても活躍している。

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