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社説

平昌冬季五輪きょう開幕 国家間競争超えた祭典に

 第23回冬季オリンピック大会が韓国・平昌できょう開幕する。92の国・地域から2900人を超す選手が参加する。いずれも過去最多だ。

     大会直前になって、核開発をめぐり国際的な批判を浴びる北朝鮮が参加を表明した。このため政治色の濃い大会となった。

     30年前のソウル五輪で北朝鮮は大韓航空機爆破事件まで起こして妨害を図った。今度は自国の参加を駆け引きの材料に使ったといえる。

     北朝鮮の参加を歓迎する韓国・文在寅(ムンジェイン)政権は、アイスホッケー女子の南北合同チーム結成など融和姿勢をアピールしている。だが、北朝鮮は開幕前日に軍事パレードを行うなど平和への意思は感じられない。

     北朝鮮の狙いは結局、文政権に南北融和への期待を抱かせ、日米との距離を広げることだろう。

     国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は北朝鮮の参加について「平和的な対話の扉を開いた」と強調する。ただ、露骨な駆け引きが横行すれば平和の実現に貢献する「五輪精神」が色あせてしまう。

     IOCや韓国政府には、五輪が北朝鮮を利する足場に使われぬよう開会中も十分な配慮を求めたい。

     スポーツの公正・公平さへの信頼が揺らぐ中での大会でもある。

     組織的なドーピングがあったと認定されたロシアは国家としての参加が禁じられた。ドーピングが理由の選手団除外は五輪史上初めてだ。

     8年前のバンクーバー五輪で、当時のロゲIOC会長は選手に「責任のない栄光はない。ドーピングと不正を拒もう」と訴えた。スポーツの価値を根幹から損ねるドーピングを封じ込めなければならない。

     巨大イベントと化した五輪は、メダルの数によって国の強さが誇示され、国威が発揚される場となった。しかし、五輪憲章では大会を「選手間の競争であり、国家間の競争ではない」と位置づける。

     南太平洋のトンガからは初のスキー代表が出場する。1年前に始めたばかりで、国外遠征費はインターネットで募った。

     メダル争いだけが感動を呼ぶものではない。冬季五輪は「技と美の競演」だ。過去最多の102種目で、その表現にふさわしい大会となることを期待したい。

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