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この世界の片隅に

呉市「すずさんに逢える丘」で舞台整備

「すずさんに逢える丘(仮称)」の予定地付近からの風景。呉湾が一望できる=広島県呉市で2018年2月9日、山田尚弘撮影

 戦時下の広島県呉市を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)のヒットを受け、市は来年度、主人公・すずが嫁いだ「北條家」があったとされる場所を「すずさんに逢(あ)える丘(仮称)」として整備する。家の間取り図を地面に舗装するなどして映画の世界観を再現し、ファンらに思いをはせてもらう。

     「この世界の片隅に」の原作は、こうの史代さんの漫画。北條家のモデルはこうのさんの親族宅で、かつて呉湾を一望できる「灰ケ峰」の山裾にあり、今は更地になっている。こうのさんが「地域活性化に生かしてほしい」として昨年3月、この土地約200平方メートルを市に寄贈していた。

     劇中の北條家は、築50年程度の納屋付きの平屋で、かまど付きの土間、書斎などがある設定。近くの段々畑で、すずが呉港に出入りする軍艦をスケッチする場面などもある。

     市は家の間取りをタイル舗装で再現するほか、すずが愛したタンポポやシロツメクサなどを植えた花壇を置き、こうのさんのイラスト入り看板を立てる計画。来年度予算案に約800万円を計上する。

     映画の公開以降、市にはゆかりの地を巡るファンが多く訪れており、担当者は「映画と変わらぬ呉の風景を楽しんでもらいたい」としている。【山田尚弘】

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