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工藤会関与事件

4件一般人襲撃 殺人罪の組員、無罪主張

 北九州市で2011年に建設会社会長が射殺された事件など特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が関与したとされる4件の一般人襲撃事件で、殺人罪などに問われた工藤会系組員、矢沢(旧姓・松江)慶一被告(30)は14日、福岡地裁(足立勉裁判長)であった初公判で、いずれの起訴内容も否認して無罪を主張した。

     建設会社会長射殺事件では工藤会幹部の瓜田太被告(54)ら8人が起訴されたが、審理入りしたのは矢沢被告が初めて。ただ、工藤会トップの野村悟被告(71)=所得税法違反で公判中=ら最高幹部は立件されておらず、建設業界の利権確保を狙ったとされる事件の背景がどこまで解明されるかは不透明だ。

     射殺事件で被害者の内納(うちのう)敏博さん(当時72歳)の行動確認をしたなどとされる矢沢被告は、起訴内容の認否で「(被害者の)車の確認はしたが目的は知らなかった」と否認。他の3件についても否認した。弁護側も「共謀したことを争う」といずれも無罪を主張した。

     検察側は冒頭陳述で内納さんと野村被告に親交があったことを指摘。殺害の動機は明らかにしなかったが、事件当日は大相撲九州場所を観戦して福岡市から北九州市に車で帰宅する内納さんを瓜田被告が尾行し、矢沢被告は高速道路の出口で車の通過を確認し報告したと主張した。そのうえで組幹部が自宅前で車を降りた内納さんに拳銃を2発発射し、このうち1発を首に命中させ殺害したとした。

     一方、この日の公判では「内納さんは工藤会との関係を断ち切ろうとしていた」とする内納さんの知人の供述調書が証拠採用された。内納さんが暴力団排除に取り組んだために標的となった可能性を示すものとみられる。

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