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村上陽一郎・評 『愛蔵版 モリー先生との火曜日』=ミッチ・アルボム著

 (NHK出版・1944円)

慈味溢れる大切な言葉

 読書に時あり、つくづくそう思った。ちょうど二十年前、この本を読み終えて、感動的な佳い本だな、と思ったものの、記憶の片隅に追いやられて、そのままになっていた。今回、箱入りの新しい版が世に贈られて、読み始めたら、ページ毎に、心に沁(し)み入る文章に出会えた。当方が老い、かつ、病は違うが、宿痾(しゅくあ)を抱えている身、という条件が、決定的に働いたことは間違いない。ただ、そうした条件の身にとって大切な言葉は、実は、健やかな人、若く老いなど知らない人々にとっても、見過ごしてはならない、大切な言葉なのだと、まことに鈍ながら、思い至ったので、ここに紹介の弁を草する。

 モリー・シュワルツは大学の社会心理学の教授、著者は学生としてモリーの講義を受講した。基礎条件はそれ…

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