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三浦雅士・評 『ギリシアの抒情詩人たち-竪琴の音にあわせ』=沓掛良彦・著

 (京都大学学術出版会・5616円)

詩の肌に初めて接した気分になる

 驚嘆すべき書である。ギリシア語ラテン語のみならず英独仏伊さらに中国語の文献が博捜されている。だが、研究書ではない。重要な研究は押さえているが一般向け文芸書。著者は要するに詩を愛する文人なのだ。

 古代ギリシアの詩人たちに初めて肌で接したような気分になる。本文中に引用される著者自身の翻訳が巧みで読みやすいからだ。だが、本人は否定する。ホメロスの叙事詩やギリシア悲劇ならともかく、音楽性に重きを置く抒情(じょじょう)詩の翻訳は不可能に近いというのだ。

 ギリシア抒情詩の「詩律」は特異であり、古代ギリシアの詩人たちには作詞家のみならず、作曲家、振付家に…

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