メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

【お知らせ】現在システム障害のため一部の機能・サービスがご利用になれません
地ワイン便り

盛岡 五枚橋ワイナリー 驚きと感動糧に味追求

ワイナリーにある8000本収容可能なワインセラーを案内する五枚橋裕さん=盛岡市の五枚橋ワイナリーで
ワイナリーおすすめの「ふじ樽発酵2016」(左)と「メルロー-カベルネ・ソーヴィニヨン2013」

 盛岡市の中心部から南へ車で約10分。リンゴの生産が盛んな門(かど)地区で、地元産のリンゴと自社農園で育てたブドウを使い、上質なワインを造っている醸造所がある。五枚橋裕(ゆたか)さん(65)が夫婦で営む「五枚橋ワイナリー」。オーストリアとドイツでの3年間にわたるワイン修業と長年のワイナリー勤務の経験を生かし、北上川東岸の丘陵地でワイン造りにも適した門地区に2001年開業した。

     翌02年から販売を始めたのが、厳選した地元産リンゴで仕込んだ「五枚橋林檎(りんご)ワイン」。当初は地域を限定した品質の良いリンゴで、表面の傷みを取って仕込んでいた。しかし、にがみが残るのが気になった。試しにリンゴを半分に切った後、軸と中の芯をくりぬいて仕込んでみたところ、悩みが解決した。「香りや味など、リンゴの特徴がストレートに表れる。食べてもおいしいリンゴでこんなに表現できるとは」。五枚橋さん自身も、その出来に驚かされたという。

     ブドウの栽培を始めたのは02年4月。造成した畑にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを定植し、06年からオリジナルの赤ワインの販売を始めた。ブドウ栽培も楽なものではない。春、夏、秋とそれぞれの季節や気候に合わせてやるべき作業があり、夏には房の数を減らし、収穫量を大幅に落として品質の良いブドウに育て上げる。「仕込みの時期は1年間ずっと考えていたことを実践する場面。非常にナーバスになり緊張もするが、おもしろい」と五枚橋さん。ブドウも一粒一粒の品質を確かめ、状態に合わせて工夫をしながら仕込んでいく。そうして出来上がるワインは、毎年全く表情の違うものに仕上がるという。

     五枚橋さんは夫婦2人だけで原料の生産から仕込み、販売までの全てをこなす。近年の急激なマーケットの変化に苦労することも多いが、最近は岩手県内だけでなく、県外でのイベント出店なども増えているという。「これまでこんなワイン飲んだことがない」と喜んでもらえることは大きな喜びだ。

     「ワインは人が造るものなので、芸術性があることに魅力を感じている。造る度にどんどん新しい世界が見えてくる」。ブドウ栽培、仕込むまでの試行錯誤、そして出来上がった時の驚きと感動。ワイン造りの全てに魅了された五枚橋さんの追求は続く。【鹿糠亜裕美】

    エレガントな味わい楽しんで

     五枚橋ワイナリーのおすすめはリンゴワイン「ふじ樽発酵2016」(750ミリリットル、税込み1944円)だ。赤ワインの樽(たる)貯蔵に使用したフレンチオークの樽で発酵させ、辛口でエレガントな味わいが特徴。樽発酵のリンゴワインは全国的にも珍しいという。おすすめの赤ワインは「メルロー-カベルネ・ソーヴィニヨン2013」(750ミリリットル、税込み3888円)。メルロー71%、カベルネ・ソーヴィニヨン29%のブレンドでそれぞれの良さが共鳴し、予想を超えるふくよかさを持ったワインに仕上がったという。五枚橋さんは「うちのワインはテロワール(ブドウ畑の土地の特性)の良さが出ていて、日本食によく合う。普段の食事に合わせるなどして、気軽に楽しんでほしい」と話す。ワイナリーとオンラインショップ(http://www.gomaibashi.com/)で販売。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 日産会長逮捕 ゴーン神話「数字の見栄え良くしただけ」
    2. 暴行容疑 元レスラー長与千種さんの髪つかむ 男を逮捕
    3. 高校野球 練習試合で頭に死球、熊本西高の生徒が死亡
    4. 日産 ゴーン会長を解任へ 「会社資金を私的に流用」
    5. 日産会長逮捕 再建神話、地に落ち 社員に衝撃と動揺

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです