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今週の本棚

藻谷浩介・評 『銀行不要時代 生き残りの条件』=吉澤亮二・著

 (毎日新聞出版・1620円)

変化への覚悟、組織からの自立を

 銀行が収益基盤を失いつつある今の時代に、生き残りに向けやるべきことを示した本である。……と、書名をなぞっただけで本旨がわかるのは、ずれたネーミングの横行する今の時代には珍しいことだ。

 著者は、国内各行の信用力の格付に多年従事してきたアナリストだ。分析対象である銀行が「不要」になれば、本当は困る。だが分析に手心を加えるなどすれば、何かあった際に責任を問われる立場だ。だからこそ本書では、厳しい数字を赤裸々に示しながら、煽(あお)らず怒らず、しかし静かな熱情を込めて銀行側の自己変革を促している。著者は最後の方で、「教育を受けた英国人が総じて持っている美点である『keep calm(平静を保つ)』という性格」に言及しているが、同じものを自身も身に付けているのだろう。

 振り返れば、北海道拓殖銀行などが経営破綻し、みるみる統合が進んで銀行の数が減って行ったのは、もう2…

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