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社説

平昌冬季五輪が閉幕 多くの感動残した17日間

 17日間にわたる平昌冬季五輪が閉幕した。史上最多92カ国・地域からの約2900人が技と美を競った。

     日本は1998年長野大会の10を上回る最多13のメダルを獲得した。日本の五輪史に新たな章を記す大会として人々の記憶に残るだろう。

     大会を通じて、とりわけ目立ったのが日本女子の活躍である。

     スピードスケートの高木菜那選手はマススタートで、団体追い抜きに続く二つ目の金メダルを獲得した。女子の躍進を象徴する勝利だった。

     女子の「和」の力も印象に残る。団体追い抜きでは隊列を乱さぬ3選手の滑りで金を勝ち取った。カーリング日本女子は苦境でも笑顔を絶やさず、銅をたぐり寄せた。

     スピードスケート女子500メートルで、敗れて落胆する韓国の李相花(イサンファ)選手を抱きかかえた小平奈緒選手には、ライバルを敬い、高め合うスポーツの原点を見た。

     競技が人々を魅了した一方で、北朝鮮が大会直前に参加表明し、南北融和が演出されるなど政治色が濃い大会となった。

     国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「スポーツは人々を一つにする力がある」と語った。しかし、政治的課題を解決する手段としてスポーツがあるわけではない。

     ドーピング問題は今大会も影を落とした。組織的なドーピングのため個人資格で参加したロシアの複数の選手が検査で陽性反応を示した。IOCが同国オリンピック委員会の資格停止継続を決めたのは当然だ。

     日本選手も陽性反応が出た。東京大会を開催する日本は反ドーピングを先導していかねばならない。

     選手の競技環境作りも課題だ。午前や深夜の決勝など選手本位と思えぬ日程が一部で組まれ、強風の悪条件下で強行されたケースもあった。

     冬季五輪史上最多8度目の出場を果たしたスキージャンプ男子の葛西紀明選手ですら「気持ちがひるむ」と話したほどだった。

     巨額の放映権料を支払っている欧米メディアに配慮した日程だが、韓国と時差のない東京大会でも同様の事態は懸念される。

     最も良い環境で最善を尽くす選手の姿が大会を盛り上げる。主役はあくまで選手であることを忘れず、東京大会に生かさねばならない。

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