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揺れる「国民国家」

2018イタリア総選挙/中 自治拡大狙う北部 貧しい南部支え、不満高まる

 ローマから高速鉄道で4時間半。雪に覆われた山々が見えてきた。南チロル地方ボルツァーノ自治県。街中にはイタリア語とドイツ語の併記が目に付く。南チロルは第一次大戦後にオーストリアからイタリアに割譲された。同県は自治権を有し、地域で徴収された国税の約9割が国から配分されるなど税制面でも優遇されている。

 「父らの活動がなければ今のような自治権は得られなかった」。エバ・クロッツさん(66)が誇らしげに言った。1960年代、南チロルではイタリアからの分離運動が活発化。分離主義者による爆弾テロも相次いだ。分離派の活動家だったクロッツさんの父ゲオルグさんは、当局からテロ容疑をかけられ逃亡生活の末に病死した。混乱収拾のためイタリア政府は72年に同県の自治権拡大を認めた。

 だが、自治権が拡大した今もなお、分離を求める住民は少なくない。クロッツさんもその一人。独立派の地域…

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