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エジプト大統領選

現職シシ氏とムーサ氏の立候補認める

 【カイロ篠田航一】3月26~28日の投票まで1カ月を切ったエジプト大統領選で、選管当局は現職のシシ大統領(63)と小政党ガッド党のムーサ党首(65)の立候補を認めた。ガッド党はシシ氏支持だったが、ムーサ氏は1月29日の立候補締め切り直前に届け出ており、「民主的選挙」を演出するため政権側が急きょ出馬要請したとの見方がある。

 ムーサ氏は地元紙に「私は政権の操り人形ではない」と述べ、立候補は自らの意思だと強調した。一方、シシ氏は国会議員596人中500人前後の支持を固めるなど、勝利は確実視されている。

 有力候補と目されたアナン元軍参謀総長は「軍籍があるのに軍に無許可で出馬表明した」として逮捕され、シャフィク元首相やサダト元大統領のおいのモハメド・サダト氏らも出馬を辞退。国際社会は「透明な選挙を支持する」(ティラーソン米国務長官)と公正な実施を求めている。

 だが「弱いリーダーは政変で倒され、国内が混乱する」と現職支持の首都カイロ市民もいる。2011年のムバラク政権崩壊後の政変で「国民は政治に疲れた」(政治評論家)との見方もある。

 シシ氏は13年、国防相としてイスラム組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ大統領をクーデターで追放。14年大統領選に勝利し権力基盤を固めた。

 2期目に向けた焦点の一つは治安だ。東部シナイ半島や西部リビア国境では過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロも頻発。政権は反政府的な動きを徹底的に弾圧し、首都周辺では治安は一定程度改善したが、予断を許さない。

 課題は経済だ。シシ政権は16年、国際通貨基金(IMF)から120億ドル(約1兆3000億円)の支援を受け、変動相場制移行を進めた。この影響でエジプトポンドは16年11月の1ドル=約9ポンドが今は同約18ポンドに下落。物価上昇で困窮する国民も増えた。

 エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のサイード・オケーシャ研究員は「2期目のシシ氏は経済再建の成果を国民に示す必要がある」と分析している。

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