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信州・歴史探訪

佐々成政の「さらさら越え」(大町市) 厳寒期に謎のルート /長野

佐々成政が富山から越えてきたとされる冬の北アルプス=大町市で

 冬の間、深い雪に覆われる北アルプス。今よりも登山装備が貧弱だった戦国時代、真冬の北アルプスを富山から越え、今の大町市まで突破してきたと伝えられる武将がいた。その名は佐々成政。成政の北アルプス突破は「さらさら越え」と呼ばれ、この地に語り継がれている。

     ◇

 織田信長が1582年、京都・本能寺で明智光秀に討たれ、天下の情勢は混沌(こんとん)とした。信長の家臣で富山城主の成政は、天下取りを狙う羽柴秀吉と対立。徳川家康が秀吉と戦った1584年の小牧・長久手の戦いでは、信長の次男信雄(のぶかつ)とともに家康に味方した。戦いは決着が付かず、家康は秀吉と和議を結んだ。

 成政は慌てた。秀吉に対抗する勢力が崩れ、秀吉方の前田利家や上杉景勝に囲まれ、成政は孤立した形となっ…

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