メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

スポーツの栄光は…

 スポーツの栄光はどれほどの時を超えて語り継がれるだろう。「2500年以上」といえるのは、紀元前6世紀のレスリング選手、ミロンによる古代オリンピック5連覇、通算6回優勝の偉業があったからだ▲小欄がこのミロンに触れたのはリオ五輪の時で、伊調馨(いちょう・かおり)選手の4連覇をたたえてのことだった。古代と同じ4年ごとの近代五輪で個人種目の5連覇は例がなく、男子に4連覇があるだけだ。女子初の4連覇はまさに歴史的偉業だった▲ならば今度は東京でミロンと並ぶ5連覇をめざすかどうかが関心を呼ぶのも成り行きである。だがその伊調選手の選択を取り巻いているのは、恩師にして日本レスリング協会の強化本部長によるパワーハラスメントだとの告発だった▲それによると伊調選手が自らの意思で練習拠点を変えると、コーチに指導をやめるよう圧力があったり、練習場所をしめ出されたりしたという。一方、協会や当の本部長は不当な圧力を否定した。ヤブの中の真相は調査するしかない▲伊調選手自身は告発に関与していないが、事情の説明は検討するとコメントした。協会内の対立をうかがわせる告発だが、背景がどうあれレスリングでアスリートファースト(選手第一)が貫かれていたかどうかは検証すべきである▲仮に告発通りなら逆風の中で重ねた連覇にさらに驚く。東京五輪に挑むかはあくまでご当人の選択だが、その人類史的偉業へと続く道にまさか競技団体が障害物を置いていたとは、思いたくも考えたくもない。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. レンジで袋ごと温めるポテトチップス発売 開発2年半の労作 カルビー
    2. カップヌードルみそ味、4月に新発売 これまでなぜなかった?
    3. 韓国国会議長「日本は盗っ人たけだけしい」 謝罪要求に反発
    4. 安倍首相「桜田氏が東京五輪招致尽力」発言を訂正 前任と混同
    5. 特集ワイド 「ツイッターの妖精引退」宣言した女優、春名風花さん 現実世界に居場所、必ずある

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです