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たたなづく

魂は感じるものだから=河瀬直美

河瀬直美さんの自宅リビングに差し込む朝日=河瀬さん提供

 養母の七回忌があった。あれからもう6年もたつのかと月日の流れの早さを思う。養母は夕飯を食べたあと、最後に「おいしい」という言葉を残してこの世を去った。食いしん坊だった養母らしい最期だなと思っていた。亡くなる前日、わたしは「美しき日本 奈良」という短編映像シリーズの撮影のため、奈良県の南部の山間の村を訪れていた。立春を過ぎてもなお冷え込みの激しい2月の半ばで、その地域で有名な滝は水が落ちる辺りから凍っていて、まるで花火のような氷柱とでもいおうか、が眼前にあった。その地域は「玉屋、鍵屋」でおなじみの花火職人「鍵屋弥兵衛」生誕の地として、知る人ぞ知る場所であった。

 花火といえば、養母と隅田川の花火大会を鑑賞したことがある。夏の風物詩として知られるそれを鑑賞しなが…

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