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特集ワイド

「ジャンプ」の光と影 「はだしのゲン」「サーキットの狼」…名作の舞台裏

創刊から50年を迎える「週刊少年ジャンプ」=庄司哲也撮影

 ケンシロウ、翼、孫悟空--。子どもの頃に夢中になって読んだ「週刊少年ジャンプ」(集英社)のキャラクターの活躍ぶりは今も鮮明だ。ピーク時(1994年)には653万部を誇り、今も人気は少年コミック誌で断トツ。68年の創刊から7月で50年を迎えるコミック誌の裏側を探った。【庄司哲也】

 「被爆した中沢啓治先生が自らの体験を語り、それを少年漫画として読者に読んでもらうことが重要でした。戦中派の初代の長野規(ただす)編集長が戦争や戦後史を問い直す思いと重ね、連載を要請したのです」。そう証言するのは「はだしのゲン」の初代担当編集者で、週刊少年ジャンプ編集部長、集英社専務などを歴任した山路則隆さんだ。戦中戦後の市民の暮らしぶり、原爆の悲惨さなどを生々しく伝える名作は、ジャンプがなければ世に出ることはなかった。

 当時、ジャンプはコミック誌として後発で、人気漫画家は他誌が既に押さえていた。中沢さんはその頃、数誌…

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