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チョコで脳若返り

信頼性欠く 内閣府「実験やり直し」

 「チョコレートを食べると脳が若返る可能性がある」とした研究発表について、データ不足などで信頼性に欠けるなどと批判が出ていた問題で、内閣府は8日、実験をやり直すことを有識者会議に報告した。内閣府の支援で食品大手「明治」と共同研究した山川義徳氏はその後の記者会見で「予備段階の研究を紹介した。反省している。エビデンス(証拠)強化に努力したい」と述べ、やり直す意向を示した。

 山川氏らは昨年1月、45~68歳の男女計30人にカカオを多く含むチョコレートを4週間食べさせ、「脳の若返り効果があった可能性がある」と発表した。しかし、食べさせなかった集団との比較がなく、被験者も少ないなど、科学的根拠が乏しいとの批判が他の研究者らから出ていた。内閣府は報告書で「発表資料の原案作りを明治に委ね、チェックも不十分」とも指摘した。

 内閣府は、今回のテーマを含み、山川氏が統括する各種の脳科学研究を「革新的研究開発推進プログラム」(通称インパクト)の一つに採択し、2014年度から5年間で計約30億円の研究費を提供する。昨年5月の有識者会議で、研究内容を検証することを明らかにしていた。今後、話題性のある研究は、発表前に外部専門家の意見を聞き、批判の余地をなくすという。

 インパクトの研究を巡っては、国立情報学研究所などが昨年11月、「世界最大規模の国産量子コンピューターを開発」と発表した計算装置にも「量子コンピューターとは言えない」との指摘が出ている。【阿部周一】

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