メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/102 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月九日(6)

 極光通信に近づくと、同じ工場に勤労奉仕に向かう他の生徒の視線を、やけに感じるようになった。じろじろとこちらを見つめてきては、なにか囁(ささや)きあっている。タケシはアメリカ人の父の血を引く出自もあり、居心地が悪くてたまらなかった。この数日続いている曇りがちな天気も自然に気分を害してくる。

 もうすぐで工場正門というところで、同じ組のさして仲のよくない佐々木俊博がミヤの肩を叩(たた)いて、…

この記事は有料記事です。

残り747文字(全文949文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. サウジ記者死亡 したたかトルコ、サウジ「隠蔽」突き崩す
  2. 東海道新幹線 「拳銃所持」通報 一時運転見合わせ
  3. 2019年のGW 10連休が浮き彫りにする労働格差
  4. プリンセス駅伝 ワコールが1位 三井住友海上は途中棄権
  5. 地方選 自民支援候補が相次いで敗北、党内に警戒感

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです