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統合失調症

当事者向けガイド公開

 幻覚や妄想の症状が特徴的な精神疾患「統合失調症」の患者が自分の受ける治療を理解する手助けをしようと、日本神経精神薬理学会が当事者・支援者向けの薬物治療ガイドを作成。学会のホームページ(HP)で公開し、ダウンロードもできる。作成に携わった大阪大大学院の橋本亮太准教授(精神医学)は「医者と患者が一緒に治療方針を決めていく際の参考にしてほしい」と期待する。

     公開されているのは「統合失調症薬物治療ガイド-患者さん・ご家族・支援者のために」。日本神経精神薬理学会が2015年に医療者向けに作成したガイドラインをやさしい言葉で要約して、専門用語に解説を付けたり、治療の推奨レベルを★印の数で表したりした。作成には精神科医だけでなく、患者や家族、作業療法士、精神保健福祉士らも加わり、今年2月に公開した。

     精神医療の現場では近年、当事者が医師と話し合いながら、主体的に治療計画に関わることが推奨されている。今回のガイドは、医師と当事者間にある専門知識の差を埋めることで、治療方針を決める際に患者の意思が置き去りにされることを防ぐ狙いがある。

     ガイドでは、統合失調症の薬物治療で直面しやすい26項目の疑問について、科学的根拠に基づいて効果や副作用を検証し、どんな治療方針がいいのかを3段階の推奨度で示した。

     また、「統合失調症のような症状が、最近初めて出てきました。どのような治療を受けるべきでしょうか?」や「症状が安定しているのですが薬をやめても大丈夫でしょうか?」と、当事者や家族視点の質問に基づいた「わかりやすい目次」も作成。困った際に専門知識がなくても、どのページを読めば回答が得られるかが一目でわかるようにした。

     冒頭には、作成に携わった患者や家族、各専門職が、それぞれの立場から、このガイドをどのように活用していけばいいかを述べた項目もある。

     このほか、医師との話し合いの場で「一番困っていること・症状は何か」「今後の治療について、私の希望」といった患者側の情報を事前に書き込めるシートや、薬の一般名と商品名の対照表も付いている。

     ガイドを公開している日本神経精神薬理学会HPは(http://www.asas.or.jp/jsnp/img/csrinfo/szgl_guide.pdf)。今後は書籍化や関連団体のシンポジウムなどで普及を図るという。【塩田彩】

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