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エジプト大統領選

「公正な選挙行われぬ」サダト元議員

エジプト大統領選出馬断念の経緯を語るサダト元国会議員=カイロで2018年3月15日、篠田航一撮影

 【カイロ篠田航一】今月26~28日投票のエジプト大統領選への立候補を断念したモハメド・サダト元国会議員(62)が毎日新聞の取材に応じた。強権的なシシ政権下では「公正な選挙が行われない」と撤退理由を述べ、言論の自由が脅かされる現状に懸念を示した。

     サダト氏は、イスラエルとの和平を進めてノーベル平和賞を受賞し、1981年に暗殺されたサダト元大統領のおい。機密文書の外国漏えい疑惑で昨年2月に国会議員を解任された。本人は疑惑を否定している。

     サダト氏は立候補条件の国会議員20人の推薦を集めようとしたが議会側に拒否され、今年1月に立候補を断念。「彼ら(政権側)は本気で挑もうとする候補を排除したがっていると感じた」と述べた。

     イスラム過激派掃討が続くエジプトでは「非常事態宣言」を発令中で、治安当局は令状なしの拘束が可能だ。サダト氏は「立候補すれば支援者が危険な目に遭うことも懸念した」という。今は2011年の民主化要求運動「アラブの春」で崩壊したムバラク政権の時代より「言論の自由が脅かされている」と話した。

     再選が確実視される軍人出身のシシ大統領の1期目は「経済面で成果を出した」と一定の評価を与えた。変動相場制移行や補助金削減などの政策は「通貨下落など痛みを伴ったが、必要な改革だった」と指摘。一方で「上意下達の軍人的思考が強い」とも述べた。

     大統領選はサダト氏のほか、シャフィク元首相らが1月に撤退を表明。アナン元軍参謀総長も出馬表明後に当局に拘束された。シシ氏のほかには小政党・ガッド党のムーサ党首が出馬表明している。

     国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」(本部パリ)の17年報道自由度調査でエジプトは180カ国・地域中161位。RSFは「世界有数の『記者の監獄』になった」と批判した。

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