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皇室

両陛下に「感謝」「平和願う思いは同じ」沖縄訪問

国立沖縄戦没者墓苑で戦没者遺族と対話される天皇、皇后両陛下=沖縄県糸満市で2018年3月27日午後3時8分、津村豊和撮影

 皇太子時代と即位後を通じて11回目となる天皇、皇后両陛下の沖縄県への訪問が27日実現した。多数の住民が犠牲となった太平洋戦争末期の沖縄戦。来年4月末の退位が近づく中、慰霊を続けられる両陛下の姿に、戦後複雑な思いを抱えてきた遺族からは感謝の言葉が聞かれた。

     沖縄戦の激戦地だった糸満市摩文仁(まぶに)に建立された、18万柱余りの遺骨が眠る国立沖縄戦没者墓苑。車から降りた天皇陛下から「遺族会のために頑張ってこられましたね」と言葉をかけられた県遺族連合会の前会長、照屋苗子さん(82)は「ずっと沖縄に心を寄せてくださった」と語った。

     照屋さんは、陛下が天皇として沖縄を初訪問した1993年に面会し「ご苦労なさいましたね」と言葉をかけられたことがある。沖縄戦で父や姉、弟ら家族5人を亡くした。戦後、苦労の末に亡くなった母を思うと「どうしてもっと早く来て、母にその言葉をかけてくれなかったのか」と複雑な心境だった。

     しかしその後も沖縄を繰り返し訪れ、慰霊する陛下の姿に、「平和を願う気持ちは同じだ」と思うようになった。今回は母と一緒に写る唯一の写真をハンドバッグに収めて両陛下を迎えた。「遺族の中にはいろいろ(な意見が)あるが、個人として感謝をしている。母も喜んでいると思う。これからも遺族のために頑張っていこうという気持ちになった」という。

     沖縄戦で夫を亡くした宜野座村の宮平ナヘさん(98)は皇后さまから「お大事にお過ごしください」との言葉をかけられ、「ありがたかった」と話した。沖縄戦については「過去のことは仕方ない」と多くを語らなかった。【蓬田正志】

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