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大津地裁

「カンガルーケア」和解 病院側が両親に解決金

 出産直後に母親が肌を合わせて新生児を抱く「早期母子接触」(カンガルーケア)で脳に重い障害が残ったとして、滋賀県草津市の男児(4)と両親に対して同市内の医療法人側が解決金を支払う和解が27日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)で成立した。両親らは約1億6000万円の損害賠償を求めて提訴していたが、解決金額は非公表。原告側代理人によると、病院側の責任を認めた実質勝訴としている。

     訴状などによると、30代の母親は2013年4月、医療法人が経営する市内の産婦人科医院で男児を出産。男児の頭を左腕に乗せ向き合った状態で過ごしていたところ、男児の心肺が停止し、脳性まひを発症した。

     カンガルーケアを巡っては、日本周産期・新生児医学会などが12年10月、事故防止のための「留意点」を公表している。原告側代理人によると、和解内容は、スタッフが付き添うなど十分な観察・管理が必要とする留意点を医療法人側が守っていなかったと指摘した。「ただの添い寝で早期母子接触ではない」とする医療法人側の主張は認められなかった。

     和解成立を受け、原告側代理人は「従来の訴訟では病院の責任を認めないケースが多かった。『留意点』を守らなければならないことが明確になった」と述べ、40代の父親は「もう二度と不幸な事故が起きないようにしてほしい」と語った。【大東祐紀】

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