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晴レルデ

エンマの願い/22 後悔と奔走の10年9カ月

「ケンちゃんの夢」を聴いて、思わず涙を流す寺西笑子さん=京都府左京区で2017年7月15日、猪飼健史撮影

 過労死遺族の体験談に涙した笑福亭松枝さん(67)は、気を取り直して会議室にしつらえられた高座に上がった。昨年7月、「全国過労死を考える家族の会」などが開いた学習交流会での一幕だ。

 ここでネタおろしされた新作落語「ケンちゃんの夢」をおさらいしておこう。舞台は電通ならぬ伝追(でんつい)製薬の研究所。新薬の研究開発に追われる平田係長は、家では子煩悩な父親。次の日曜にある息子ケンちゃんの野球の試合を楽しみにしていた。ところがその前日、過労で倒れ、帰らぬ人に。妻と長女、ケンちゃんの3人は、労働組合に労災認定の協力を頼みに行くが、断られる。裁判に訴え、過労死防止法制定を求めて街頭でビラをまく。世論が味方となり、やがて裁判は勝訴。ケンちゃんは「日本から過労死をなくす」という夢を抱く--。

 会場では、ハンカチで目頭を押さえる女性の姿が何人もあった。驚いたのはその後だった。事務連絡のために…

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