毎日新聞
2020年東京五輪に新競技として追加されるスケートボードや自転車BMXフリースタイルなどの都市型スポーツを集めた国際大会「FISE(フィセ)」が6~8日、中区の旧広島市民球場跡地で開かれる。日本では初開催で、250人以上の参加選手たちが世界レベルのパフォーマンスを披露する。著名なアーティストを招いた音楽フェスやグルメイベントなども企画され、大会を熱く盛り上げる。【東久保逸夫】
FISEは「エクストリームスポーツ国際フェスティバル」の略称。1997年にフランスで始まり、14年から世界各国で実施。若者を中心に根強い人気がある。東京五輪を見据えて、主催団体などが国内の開催地を検討したところ、原爆ドームに近い立地や平和へのメッセージ性が高く評価され、広島が選ばれたという。
ドローンで中継、海外に映像配信
競技種目は、五輪で採用された自転車BMXパーク▽ボルダリング▽スケートボードストリートに加え、自転車BMXフラット▽パルクール▽アグレッシブインライン▽ブレイクダンス--の7種目。アマチュアやジュニア大会も開催し、一部競技で子供向けの体験エリアも用意する。ドローン(小型無人機)などからライブ中継し、海外約50カ国に映像を配信、会場は約10万人の集客を見込む。
あすから会場で音楽フェスなど
入場無料だが、大会ホームページからの事前登録が必要。会場には席はなく、音楽などに合わせて自由にスポーツ観戦を楽しんでもらう。5~8日に開催されるグルメイベントでは軽食などに中心に、地元の広島和牛やカキなどを活用した食べ物を提供する。5~8日の夜には人気アーティスト「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「加藤ミリヤ」の音楽ライブや神楽パフォーマンス(いずれも有料、キョードーインフォメーション0570・200・888)も予定している。
主催団体の一つ、日本アーバンスポーツ支援協議会の渡辺守成会長は「日本ではマイナーな競技だが、今回は東京五輪の新種目が中心。五輪を盛り上げていくためにも会場に来て応援してほしい」と話している。