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海水温低下

田辺湾のテーブルサンゴ最大95%死滅

 環境省は6日、和歌山県南部の田辺湾に群生する世界最北域のテーブルサンゴを計6カ所で調べた結果、最大95%が死滅していたと発表した。紀伊半島沿岸は今冬、黒潮(暖流)蛇行に寒波が重なって海水温低下が続き、一部サンゴの白化・死滅が確認されていたが、深刻なデータが初めて明らかとなった。

     田辺湾を含む同県南部の沿岸部が2015年9月、吉野熊野国立公園に編入され、同省田辺自然保護官事務所(同県田辺市)が昨年12月から今年3月、地元ダイバーの協力を得て、モニタリング調査を初めて実施した。

     田辺湾の半径約2.5キロ内にある6カ所では今年2月末から3月中旬、全地点でサンゴが90%以上白化していた。うち5カ所では、白化したサンゴのうち95~85%が死滅状態だった。

     6カ所のうち2カ所は、昨年12月下旬時点で白化が5%にすぎず、短期間でダメージを受けたとみられる。

     サンゴは共生している褐虫藻(かっちゅうそう)から栄養分を得ているが、海水温が低下すると褐虫藻がサンゴから離れて白化が生じ、長引くと死滅するとされる。

     京都大白浜海象観測所(同県白浜町)によると、田辺湾の水深5メートルの平均海水温は昨年12月下旬までは15~18度台で推移していたが、今年は3月上旬まではおおむね12~13度台と、平年より3度ほど低い状態が続いた。

     同省田辺自然保護官事務所の高橋優人・自然保護官は「低水温によるこれほどのサンゴの白化・死滅の広がりの報告例はない。回復に何年かかるか分からない」と話している。【山本芳博】

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