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今週の本棚

海部宣男・評 『鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する』=ジェニファー・アッカーマン著

 (講談社ブルーバックス・1404円)

学習と脳の力はヒト科なみ

 今年の『ナショナル ジオグラフィック』誌は鳥特集を続けている。二月号は「鳥の知能」だった。シアトルに住む八歳の女の子がカラスに餌をあげていたら、そのカラスが毎日のように「贈り物」をするようになった。死んだトゲウオ、ペンダントやきれいな石もある。瓶のふたに乗って雪の斜面を何度も滑り降りるカラス、段ボールで道具を作るオウムなど。いまや鳥によっては、脳とその働きは大型類人猿並みかそれ以上と考えられている。三億年以上前に恐竜と哺乳類に分かれた鳥とヒトが、それぞれ脳を大型化し高い知能を生んだ。では地球外の生命存在が可能な惑星で生命が生まれたら、やがて知性が発達し文明を生み出すか? それとも知性の発生は奇跡? どうやら奇跡ではないと地球の鳥たちが語っているように、私には思われる。

 そんな鳥のエピソードが満載の本書。私が知る限りはじめての、鳥の知能に関する研究最前線の総合的紹介だ…

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