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炎のなかへ

/128 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月九日(32)

 それでも極光通信からの帰り道、三人はいっしょだった。まだ四時過ぎなので、春の空は明るい。すこしだけ暖かになったせいか、道路わきにあるドブの臭いが強くなっていた。細々と木造の家と町工場が立てこんだ下町の住宅街だった。タケシが口を開いた。

「誤解のないようにいっとくけど、登美ちゃんとぼくにはなにもないから。将来、結ばれるなんてことは絶対にないし」

 テツはのんびりと空を見あげ少し先を歩いている。ミヤはタケシの隣で足元の雑草を蹴り飛ばしていた。道路…

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