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炎のなかへ

/130 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月九日(34)

 それは男である自分の台詞(せりふ)だった。だが男勝りの登美子にはよく似あう言葉でもある。タケシは破願していった。

「お母さんなんていってた」

 ふふふと笑ってミヤが一目惚(ぼ)れしたといういとこがいった。

「うちのタケシをよろしくお願いしますって。君代さんておもしろいよね。アメリカ帰りでお洒落(しゃれ)でモダンだし、わたしのあこがれだよ」

 タケシはちいさな町工場が並ぶ路地に注意深く視線を送った。近所の人はほとんど歩いていない。熱していた…

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