メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

我らが少女A

/249 第7章 10=高村薫 田中和枝・挿画監修

 その後、忍はどうやって自宅へ帰ったのか覚えていない。それから数時間、あるいは十数時間というもの、枕の上に落ちたまま一ミリも動かない頭から、融(と)けた脳味噌(みそ)が格納容器の壁を突き破って枕やマットレスへ、床板へ、地面へと落ちて下水に呑(の)み込まれ続けており、何かを考えようとしても言葉の切れ端を拾い上げるだけの気力もない。

 ベッドに転がっている身体もぴくりとも動けないが、海馬の周辺ではかろうじて、区域毎(ごと)、曜日毎に…

この記事は有料記事です。

残り738文字(全文953文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ことば 健康保険組合
  2. 健保組合 23%で解散の恐れ 高齢者分の負担増大
  3. 男性教諭 酔って家庭訪問 ばちで児童殴打 大阪・懲戒
  4. 盗撮容疑 小学校長逮捕 女子高生のスカート内撮影
  5. セクハラ疑惑 国会で黒服抗議 女性記者へ連帯示す

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]