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我らが少女A

/250 第7章 11=高村薫 田中和枝・挿画監修

 早朝、浅井忍はハイツを訪ねてきた大宮署の刑事に、器物損壊でゴミ収集会社から訴え出があったと告げられ、任意同行を求められる。急いでコンサータを服用し、署に着くころには頭の芯に鉛が入って、それからは頭の上を飛び交う他人のやり取りをひたすら聞き流しながら、置き物になる。

 話しているのが会社の係長のデスピサロと、刑事課の年配の刑事だということぐらいは分かっている。刑事は、理由が何であれ、そもそも「明日から来なくていい」という解雇通告自体が労基法違反でしょうと言い、デスピサロはそんなことは言ってませんよ、いまどき簡単にクビを切れないことぐらい百も承知していますと白(しら)を切り、だったらこの人、どうして暴れたのと刑事は突っ込む。そうして曰(いわ)く、ゴミ収集の作業中にこの人が女子高生をガン見して、親が市の清掃事務所に文句を言ってきたという話だけど、うちの者が本人に事情を聴い…

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