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アートの地平から

ラオスで考えたこと=住友文彦

 先月は香港と東京で恒例のアートフェアが行われた。作品の評価はどのように決まるのか。評価を「価格」に限れば、歴史的な文脈を叙述するミュージアムと新しい商品を求める市場が果たす役割は大きい。つまり「歴史」や「新しさ」のような前進的な時間軸によって評価を保証するのがこの仕組みの特徴だ。

 先日行ってきたラオスの首都ビエンチャンでは、そのミュージアムが残念ながら閉鎖中だった。門には移転の予定と記され、増加する観光客向けに立派な施設を準備しているのかもしれない。眼(め)の前の建物は古く、熱帯植物の旺盛な生命力の横では廃虚のようだった。

 とはいえ、近隣のお寺に入れば独特の装飾や建築様式を十分堪能できる。仏教が生活に深く浸透しているので…

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