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余録

神仙術について書かれた中国の古典「抱朴子」に…

 神仙術について書かれた中国の古典「抱朴子(ほうぼくし)」に「飛車」という言葉が出てくる。「牛革をもって環剣(かんけん)に結びて」「その機(き)を引く」と上昇するという。英科学史家ニーダムは環剣を「回転する刃」と解釈し、竹とんぼのような原理で飛行する機械と考えた▲中国で誕生したとされる竹とんぼの歴史は2000年以上。日本にも伝わり、平城京の遺跡からはヒノキ製の「木とんぼ」が見つかっている。その後、欧州にも伝搬し、近代的な航空学にも影響を与えたといわれる▲きょうはヘリコプターの日。竹とんぼにも似た回転式の羽根を持つ「ネジ式ヘリコプター」のスケッチを残したレオナルド・ダビンチの誕生日に合わせて制定された。実際に開発が始まったのは20世紀で実用化は飛行機より遅れた。空中で安定した姿勢を保つには、複雑な仕組みが必要だったからだ▲滑走路がいらず、空中で自在の動きができる機動性から今では災害時の救援や報道で欠かせぬ存在だ。しかし、速度が遅く、航続距離も限られる。そこで離着陸時はヘリコプター、巡航時は飛行機といいとこ取りを狙ったのが米軍の輸送機オスプレイだ▲ヘリ以上に複雑なシステムが必要で開発段階から多くの事故が起きた。沖縄に続いて東京・横田基地への配備が発表されたが、不安視する声が消えないのも無理はない▲ダビンチは空を飛ぶ夢を抱く一方で墜落防止の研究にも力を入れていたという。米軍は安全を強調するが、技術の過信が危険なことは今も昔も変わらない。

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