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今週の本棚

伊東光晴・評 『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』=コリン・ジョイス著

 (三賢社・1620円)

学生時代の人間関係が生きる

 オックスフォードに学んだ人の体験的オックスフォード論である。

 オックスフォードは三八のカレッジからなっており、カレッジを受験し(大学ではない)そこに入り、そこで生活し、そこで学ぶ。教育の中心は、カレッジの教師による個人指導(チューター制)である。

 毎週、文系では与えられたテーマについての小論文を、指定された参考文献を読んだ上で書き、これを教師のもとで読み上げる。これについて質問され答え、議論と指導が行われ、次週のテーマ、参考文献が与えられる。一流の研究者による一対一のこうした指導が、オックスフォードとケンブリッジを特徴づける教育である。これに、カレッジをこえた講義が加わる。

 それは、テキストブックが指定され、多数の学生に教師が講義するアメリカの教育制度とも、ゼミナールを軸…

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