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紅ゆずる 宝塚×落語「ANOTHER WORLD」主演の星組トップ 未知の笑いで活力を贈る

落語ミュージカル「ANOTHER WORLD」に主演する星組トップの紅ゆずる=兵庫県宝塚市で、木葉健二撮影

 次回の宝塚大劇場星組公演で、死後の世界を描いた前代未聞の落語ミュージカル「ANOTHER WORLD」に主演する。「登場人物のほぼ全員が死んでいるところから物語が始まる。宝塚では見たことがないような世界観だと思う」と話す。

     オリジナル作品だが、「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」や「朝友(あさとも)」など古典落語が随所にちりばめられている。恋患いで死んでしまった大坂の商家の若旦那、康次郎がせめてあの世で結ばれようと、いとしい人を求めてさまようコメディー。この作品の上演が決まり、初めて寄席に行ったという。「落語のおもしろさを大切にしつつ、あくまで宝塚なので一人ではなく大勢でやるのがポイントになる。話が進むにつれて、登場人物の魅力がどんどん引き出されていく」と語る。

     大阪出身でコメディエンヌとしては定評があるが、「笑わせようと思って演じたら失敗する」と表情を引き締める。「人情話でもあるので、役として一本筋が通っていないとだめ。見終わった後でお客さんが『よし、明日も頑張ろう』と思える作品にしたい」と意気込む。

     康次郎ははんなりとした、いわゆる上方の二枚目。男役スターの礼真琴(れいまこと)が演じる江戸の二枚目、徳三郎との対比をきちんと見せたいという。「今回は私がみんなを引っ張るというよりも、私が周りに踊らされる感じにしたい。自分が動きたいように動く方が楽だけど、それでは周りが育ちませんから」と上級生の顔をのぞかせる。

     併演のショー「キラールージュ」は、今秋の第3回台湾公演でも上演する。柚希礼音(ゆずきれおん)がトップだった2013年の第1回台湾公演にも参加して、地元ファンの大歓迎を受けた。今回は台北に加えて、初めて台湾南部の都市、高雄でも公演がある。「まさか台湾に主演で戻ってこられるとは思っていなかったので本当にうれしい。一場面ごとに印象を変えて、いろいろな面を見せられるように挑戦したい」と意気込む。

     今作は今春入団の第104期生の初舞台公演でもある。自身の初舞台は02年の星組公演「LUCKY STAR!」だった。「(当時)トップの香寿(こうじゅ)たつきさんがショーで私たちを紹介してくれたのがすごくうれしかった。初舞台は一生思い出に残る特別なもの。今回、私が初舞台生を紹介できるのも特別なことなので、心をこめてやりたい」と温かな笑顔を見せた。【田中博子】


     ■人物略歴

    くれない・ゆずる

     大阪市出身。2016年から星組トップスター。「ANOTHER WORLD」「キラールージュ」は27日~6月4日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場(0570・00・5100)。

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