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余録

タクシーのラジオから初めて聞く歌が流れてきた…

 タクシーのラジオから初めて聞く歌が流れてきた。なぜだか耳に残る。<たまたま出会ったその人と 恋に落ちたの埼玉で たまたま決まったお仕事も 通うところは埼玉-->。「人生たまたま…さいたまで」というデュエット曲だった。いわゆるご当地ソングだ▲4月は転勤や進学に伴う引っ越しのシーズンである。故郷、地元を意識する時でもあろう。だが埼玉の場合、県民の愛着度が全国最下位という調査もある。東京へ通勤し、地元への関心が薄い「埼玉都民」が多いのが大きな理由とみられる▲理由はそれだけではない。かつて「ダサいたま」と言われたころほどではないにしろ「自慢できるものが少ない」という自信のなさが根強いように感じる。そこで、埼玉への地元愛を高めるために県民の交流会などのイベントも開かれているという▲生まれ育った土地への誇りをくすぐるテレビ番組が日本テレビ系の人気バラエティー「秘密のケンミンSHOW」だ。毎回、他県の住民が知って驚く各地の風習や食習慣を取り上げ、10年以上続いている▲この番組だけでなく、全国の「お国自慢」を特集するバラエティーをよく目にする。都会を離れて地方へ移住した人たちの暮らしを紹介するテレビ番組や雑誌も人気だ。東京一極集中の反動と言ったら言い過ぎだろうか▲「人生たまたま…さいたまで」は地元で人気らしい。埼玉県民の愛着度もアップするかもしれない。考えてみれば、どこの誰でも、たまたまそこに生まれた人なのだ。

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