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 新学期が始まった。小学校では4月から成績評価の対象外だった「道徳」が正式教科となった。大阪府寝屋川市内の小学校6年生のクラスを訪れると、正解のない問題に、先生と児童たちが一緒に取り組もうとする姿勢が感じられた。

     詩人が小学生に送った手紙を読み、心に残った文章や伝えたいことを考える。「立派な大人」とは何かを問いかける場面があった。「努力できる人」と男児が答えれば「嫌なことがあっても楽しく過ごせる人」と受け止める女児もいた。「諦めない人」という答えも多かった。私ならどう答えるだろう。連日の国会報道を振り返れば、さしずめ「うそをつかず、誠実な人」だろうか。

     「同じ答えでも子どもたちの生活背景によって意味は違う」と担当教諭。どこまで子どもたちに近づき、理解を深められるのか、教える側も試される。「押し付けではなく、一緒に考えることが大事」という学校長の言葉にほっとした。

     教科化が本格的に動き出したのは、第1次安倍内閣が進めた2006年の教育基本法改正から。愛国心など政治的な要素も含まれ、特定の価値観を押し付けることは避けなければならない。「知・徳・体」の育成に大人と子どもが共に考え、悩みながらも一緒に成長できる機会にすべきだろう。【芝村侑美】

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