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詩歌の森へ

詩的無常観の魅力=酒井佐忠

 今年の詩歌文学館賞(俳句部門)は、岩淵喜代子さんの句集『穀象(こくぞう)』(ふらんす堂)に決まった。岩淵さんは、吉野で俳句に開眼した異色のホトトギス俳人、原石鼎(せきてい)の研究で知られる。これまでに『頂上の石鼎』『二冊の鹿火屋(かびや)』(俳人協会評論賞)を出し、丹念な現地探索の評論が見事だった。俳句実作面でも多くの句集を出している実力俳人だが、今回の句集はこれまでのものと一味違う、深く沈みこむような詩的な無常観が魅力だ。

 <穀象に或る日母船のやうな影>。句集名にとられた一句。「穀象」は、体長三ミリに満たない小さな虫。米…

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