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 悲しみや傷つきは人それぞれだ。長く精神科医をやっていて、つくづくそう思う。

 ずいぶん昔になるが、「大切にしていたお茶わんを割ってしまい、それから気持ちが落ち込んでいる」という人が診察室に来たことがあった。「高価なものだったのですか」と聞くと、「いえ、ふつうの値段です」と言う。とくに使いやすいと思っていたわけではなかったが、もう何年も使っていてなんとなく愛着を持っていた。それを洗っていてうっかり落として割ってしまったのだが、そのとき「心まで粉々になった気がするのです」と話しながら、その人の目に涙が浮かんだ。

 さらにその人が傷ついたのは、家族や友人にこの話をしても、「お茶わんぐらいまた買えばいいじゃない」と…

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