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将棋

第76期名人戦A級順位戦 佐藤康光九段-屋敷伸之九段 第55局の4

鮮やかな角切り

 [後]3七角成[先]同金[後]1三歩は非常手段だが、もっとも粘りがあるように見えた。

 しかし、[先]7七角がうまい切り返しである。[後]3三金右に[先]3五歩[後]同銀[先]3四歩[後]4四金と踏み込んでおいて、[先]4九玉の早逃げが実戦的な緩急のつけ方だった。

 [後]3六歩は形作りの手である。[先]同金[後]同銀[先]4四角[後]同飛[先]1一角が、強烈な決め手になった。2枚の角捨てが実に美しい。「終盤は駒の損得より速度」の見本のようである。

 屋敷は[後]2二金打に31分を投入した。意地を見せたかったが、すでに受けなしとなっていた。31分は…

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