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台湾

先住民の入れ墨文化「紋面」消滅へ 映像などで保存

額と両方のほおに入れ墨がある、タイヤル族の柯菊蘭さん=北部・苗栗県梅園村で2018年4月10日、福岡静哉撮影

 【苗栗(台湾北部)福岡静哉】台湾で、先住民族が成人の証しに顔に入れ墨を施す無形文化遺産「紋面」の保持者が90代の2人だけとなり、消滅の危機にひんしている。北部・苗栗県梅園村に住む紋面保持者のタイヤル族、柯菊蘭(かきくらん)さん(94)は毎日新聞の取材に「(保持者が)2人だけになり悲しいね」と話した。台湾行政院(内閣)は写真や映像の撮影など紋面文化の保存に努めている。

     行政院によると、紋面は台湾北部のタイヤル族、セデック族などが受け継いできた伝統。男性は狩猟、女性は裁縫の能力が認められた証しとして許される。男性は額と唇の下、女性は額と両方のほおに主に施す。日本統治時代(1895~1945年)に禁止され、1940年代には新たに入れ墨を施す人は途絶えたとみられる。

     柯さんは日本語教育を受けた世代。自宅を訪ねると、自ら織った美しい民族衣装を着て「遠いところへ(よく来た)」と日本語で出迎えてくれた。18歳で結婚した日本人の夫は直後に出征。帰りを5年待ったが、届いたのは戦死の知らせだった。タイヤル族の夫と再婚、1女をもうけた。「18歳の時、丸1日かけて入れ墨をしてもらった。痛くて泣いたが(入れ墨を)しないと結婚できなかった」と振り返る。今は孫らと暮らす。「たくさん食べられると、うれしくなるね」と笑顔で語った。

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