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安田賢治のここだけの話

国立大の推薦・AO入試は、これからどうなる?

 国立大学協会は、将来の目標として国立大の推薦・AO入試での入学者を3割にまで増やす計画だ。東大は現在の推薦入試の検証が終わるまで増やす予定はないというが、そもそも現行の方式で3割も入学させられるのだろうか。

     現在の東大は推薦入試の志願者全員を入学させても、入学定員3063人の1割にも満たない。しかも、厳しい現在の出願資格では、この3年の志願者が示すように増えていくはずもない。

     旧7帝大で最もAO入試での入学者が多いのが東北大だ。入学定員2391人に対し、AO入試の募集人員は509人になる。それでも入学定員の21.2%に過ぎない。同大のAO入試は人気で、今年の志願者は1763人、倍率は3.5倍だった。

     その合格者の高校別人数は表1の通りだ。トップは仙台第二の21人で、2位が盛岡第一の20人、3位が仙台第三の18人だった。一方、表2の今年の一般入試前期試験の高校別合格者数を見ると、トップはAO入試でもトップだった仙台第二が77人だ。2位は仙台第一の47人で、AO入試の合格者トップ5にも入っている。さらに仙台第三もAO入試で3位、一般入試で4位に入っている。AO入試と一般入試のトップ5のうち3校が同じなのだ。上位の顔ぶれは、あまり変わらない。

     東大の推薦入試は特色のある多様な入学者を求めるために導入され、地方出身の合格者が増えるなどの効果が出ている。しかし、東北大の場合はAO入試と前期試験の結果とがあまり変わらず、結果的に受験生の“青田買い”になってしまっているのではなかろうか。

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